はめあい公差とは

公差。「おおやけ」の「差」と書いて、こうさ。
あの、交差点とかの、交わる方の「交差」じゃないよ。おおやけの差の方。

うちの会社の図面で言うと、寸法(外径や全長)に書かれているあのちっちゃい字。
コレね、コレ。

これって、どういう意味??

公差とは

ものづくりに必要な「許される誤差」のこと。

Oxford Languagesによると、
「貨幣・度量衡器・工業製品などで、標準の重さ・大きさなどからこの程度はずれていても仕方がないとして、
公式に許容されている限界。」やって。

つまり、目標としている数値からズレてても「ここからここまでやったらOKね」の範囲のこと。
それが公式に許容されてるから、「公」差、なんやね!

モノづくりって、目標の寸法に限りなく近づけることはできても、
誤差を完全にゼロにすることは理論上できへんねんて。
「限りなくゼロに近づける」のもめちゃくちゃ時間かかるし、
工具・機械・材料費なんかの加工コストは無限に膨らむし。そんなん無理やし。

ってなことで、一定の範囲の「許容誤差」を設定して、その範囲であればOK、合格!にします。
でないと、世の中の「加工物」はほぼすべて不合格になってしまうもんね…

 

例えば、上のドリルのシャンク部分。φ12で、公差が0から-0.018。
これやったら、φ11.982からφ12.000までの間なら合格になります。

 

 

 

 

 

で、うちの会社で製造する工具に公差があるってことは、つまり、その工具であけた穴にももちろん公差があります。

世の中には「穴に軸をはめ込む」っていう組み合わせがめっちゃ多く使われてて。
機械にも、装置にも、そういや子ども向けのおもちゃにも(←「型はめパズル」的な)

そんな、穴と軸には「はめあい公差」っていう特別な公差が使われます。

はめあい公差とは

はめあい公差とは「穴と軸のすき間の量」を示したもので、つまり、
穴に軸をはめることに特化した公差のこと。

穴に軸を通すとき、その目的にあった公差を指示する必要があります。
簡単に抜いたり差したりできるように余裕をもたせるのか、一回はめたら簡単には外れないようにするのか。
部品としての機能を満たす条件が必要やね。

はめあい公差は用途によって3種類に分けられるみたい。

すきまばめ

穴と軸の間に「すきま」がある状態。

すきまがあるから、軸を回転させたり、
人の手で頻繁に取り外したり、が可能。

しばりばめ

穴より軸の方が太い。…え?入るん?

穴と軸の間に「すきま」じゃなく「しめしろ」がある状態で、
強い圧力をかけて軸を挿入するねんて。
「圧入」っていうらしい。

穴と軸の一体化が目的で、
衝撃を受けても外れないほどの強固な固定が可能。

圧入してから、やっぱ外そう思っても、
部品のどっちかを壊さんと分解できへんねんて。

中間ばめ

すきまばめとしばりばめの中間のはめあい。

フィットしてる状態。ハンマーで叩いたら入る。

精度は高めたいけど、
部品を交換することもあるねんなぁって時に最適。

このはめあい公差の指示を間違ってしまうと、
穴がキチキチ過ぎて、回転軸なのに回らんかったり、
逆に穴が大き過ぎて固定したい軸が固定できへんかったり…
大問題やん。

子ども向けのおもちゃでも、
ブロックが穴にストンと入る型はめパズルと大工屋さんごっこ用のトンカチで叩くハンマートイがあるけど、

 

これのはめあいが逆やったら子どももびっくりやで。

このはめあい公差、JIS規格ではアルファベットと数字で表記することができます。
穴の方はアルファベットの大文字、軸の方は小文字を使うねんて。H7とかh6とか。
等級(数字)は6、7がよく使われるメジャーな公差なんやって。

ちなみに、この公差、別名「許し代」(ゆるししろ)って呼ばれるみたい。

「許してけろ」って言われてるみたいで、思わず許してあげたくなるよね。ね?

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