「ロウ付仕様」からの「板チップ」

お次は「板チップ」タイプ。
チップっていうのは「切削工具に付いた刃の部分」。

超硬工具用語集によると「ボディやシャンクに取り付けて使用する刃部材料の小片。
切れ刃を形成する」って。ということは、先ムクタイプの超硬部分も“チップ”やね。

チップの中の「板チップ」は読んで字のごとく“板状”の超硬の意味。
うちの会社では3㎜の厚みの板チップがメジャーな感じ。

こんな工具に使います。

ここだけ。
切れ刃やガイドの必要な部分だけに超硬を使ってる。
必要な部分に必要なだけ。なんとも合理的。工具界のミニマリストやん。

段がいっぱいの複雑な工具も板チップタイプにできます。
絵心ないけど、おおむねこんな感じの。

これもこの濃い灰色の部分だけが超硬。
おしゃれな言い方やったら濃い「グレー」っちゅうんかな。

まとめますと、
ロウ付仕様のメリットは

  • 重い超硬部分を少なくして工具自体の重量を軽くする。機械への負担を減らす。
    軽いってええやん。
  • 高価な超硬素材の部分を減らしてコストダウン。
    安いってええやん。

大きくはこの2点かな。

オール超硬もロウ付けタイプも一長一短。
仕様や用途に合わせて選んでいくんやね。

かあちゃんもいつの日か
「あー、その穴あけるんやったら、こんな工具になりますねー。
〇〇で、※※やから、△△の☆☆がいいんちゃいますかねぇ」なんて会話ができるようになりたいもんです~

まぁ先は長いな…

そんなかあちゃん、次のテーマはもう決めてんねん。
お客さんに納品する前の最終チェックの検査で、検査員の人に「振れ」と「リップハイト」ってのを測ってもらってるんやけど、
実はいまいちこの「振れ」と「リップハイト」のことよく分かってへんねん。「振れ」って何?「リップハイト」って何?
数値が大きかったらあかんらしいねんけど、何であかんの?
疑問に思ったことは勉強やね!
次回はそれを勉強することにしまーす。