ドリルとは ~ドリルはなぜ削れる?~

かあちゃんはふと思った。
そもそもドリルって、なんで穴あけれるん??

ってか、穴って、ドリル以外ではあけられへんのかな?

「穴をあける方法」で調べると、ほぼほぼ「ドリル」しか出てこない…

いや、穴やったら「錐(キリ)」でもあくんちゃう?
かあちゃんが知ってるキリは、たこ焼き焼くときに使う「タコピック」くらいの細さやけど、
世の中には太いキリもあるんちゃう?

と思ったら、やっぱりあったよ。太い穴があくキリ。
キリって、細くとがってるもの以外にも、
三角や四角の「角キリ」ってのもあって、
ドリルみたいに削ることができるねんて。

でもね、キリは「木材に穴をあけるための道具」みたいで。
金属に穴をあけようと思ったら、やっぱドリルが必要!
ドリルには木工用も鉄鋼用もあって、種類も豊富。

ドリルって素晴らしい~

そんなドリル達がどんな風に穴をあけるのか、ネジネジドリルで動きを確かめみましょう~

ドリルはなぜ削れる?

まずは文章で確認。
「ドリルの刃が回転しながら被削材(削られる材料)に当たることで『切削』されます」とな。

うん、そうやんね。

この「回転」がポイントで。回転することで、切り粉(切削加工で発生する切りくず)が
ドリルの溝をつたって外に排出されるねんね。

ちょっと石鹸でやってみよ。  おぉ、いい感じで削れる!

その様子がこちら!

最初から見てみると…

まず、ドリルの最先端にあるチゼルエッジが石鹸に当たります。
(シンニングしてるからチゼルエッジはほとんどなくて。画像では見えへんね…)

チゼルエッジがグッと石鹸に入り込んだら、
すぐに切れ刃がやってきて(回転してるからね)石鹸が削れていく。

溝に沿って切り粉が上がっていってるのが分かる!ほら!
このネジネジドリル(正式にはツイストドリルね)は2枚刃なので、反対側の刃でも同じように削ってるねん。

そして石鹸にはこんな穴があきました。

元々この穴の部分にあった石鹸が、切り粉として外に排出されたんやね。

切り粉と化した石鹸は、かあちゃんが手を洗う時にちゃんと使いましたよ~

最近はもっぱらハンドソープやったけど、やっぱ石鹸もいいやんって思った。
どこか懐かしく、なんか落ち着くにおいがする~

モノが削れるときに発生した切り粉は、工具の「切り粉をすくう役割をしている面」、
その名も『すくい面』がすくってくれるから、切り粉たちは溝に誘導されてらせん状に上がっていくねん。
あの石鹸みたいにね。

 

すくい面はここ。
超硬工具用語集では「切れ刃に続く溝面」って書いてる。

切れ刃で削って、その削られた切り粉をすくって
上へ上へと上げていくねんね。

切削工具のメカニズムを説明する時、よくこんな図が出てくるよね。
かあちゃん、この「刃具」が工具のどの部分を表してるのかイマイチよく分かってなくて。
今回、実際の工具でこの図を表してみた。ら、なんか妙に納得したよ。それがこちら。

ちなみに、ドリル(drill)って、工具の「ドリル」以外にも「反復練習」って意味もあるって知ってた?
ドリルがぐるぐる回りながら穴を深くする動きが、繰り返して知識を深めるのに似てるからやねんて。
そういや「漢字ドリル」「計算ドリル」って言うもんねー。

深穴用ドリルを見習って、かあちゃんも深―く勉強しよっかなぁ~

 

←勉強かあちゃん。

 

 

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