円筒奮闘記-壱 円筒研削って何?
これは、機械加工の経験のない男が、円筒研削に挑戦する物語である・・・
というわけで、みなさんはじめまして
ボクの名前は「エントウ・マルオ」
「まるお」って呼んでね。
ボク、「機械加工」って興味はあるけど
やったことがなくて・・・
でも、ソリッドツールで「円筒研削」って加工を
させてもらえることになったんだ。
初めてだから不安もあるけど、とても楽しみだよ。
みんなには、加工のことやボクが実際に
体験してみての感想を伝えられたらいいな。
これからよろしくね!
ところで、さっきから名前が出ているけど、「円筒研削」ってみんなは知ってる?
「えんとうけんさく」と読むんだ。
知っていると思うけど、ソリッドツールではドリルを作っているよ。
いろいろな形があるけど、基本的には、もともと円筒状になっているものを、
周りを削って形を整えることが、どの製品にも必要なことなんだ。
これが、円筒研削なんだ。
でも、ドリルってこんな筒みたいな形じゃないよね。ネジったり、複雑な形だったり。
どうやって作っているんだろう?
円筒研削だけじゃなくて、いろいろな作業工程を経て、いろんな形のドリルが出来ているんだ。
(円筒研削だけではさすがに限界がございます。)
え、じゃあ円筒研削って周りを削るだけの簡単なお仕事なんですね
と思ったそこのあなた!
まあそうなんだけど、そうじゃない。円筒研削だって難しくて、とても大事なお仕事なんだぞ。
工夫すればこんな形にだってできるし、
角度をつけて削るとこんな形にもできるのだ!
そして、難しいと言った理由でもあり、円筒研削の最大の魅力なのが「寸法精度」なんだよ。
モノづくりって、めちゃくちゃ細かい精度が要求されるんだよ。
ミリメートル(㎜)やマイクロメートル(㎛)、
さらにはもっと細かい単位まで・・・なんてね。
そんな小さい数字なんて、
ボクは生活の中であまり気にしたことがなかったよ。
そして、この円筒研削においては、1㎛単位で加工することができるのである!
(とってもすごい人だともっと細かくできるとか・・・)
ね、円筒研削ってとても重要で、難しいでしょ?
そんなわけで、ボクもこれから円筒研削に挑戦するぞー!
というわけで続きはまた次回、おたのしみに